人の不幸は鴨の味

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山口瞳さんが鬼籍に入られて今年で20年になるんだな。

週刊新潮に連載されていた「男性自身」は、
「男が生きるということは、これだけ大変なんだ。覚悟はあるか?」
と問われているようで、
いつも居ずまいを正して読まざるをえないような気がしていた。

まぁ、オイラには教えられることが多かった、とだけ記しておこう。

いつぞやのその記事に、
「人の不幸は鴨の味」みたいな薄汚いことを言うな、
と書かれていた。

人の辛さは同情こそすれ、得意成功は素直に祝ってやれ、とあった。

できうるなら、そういう泰然とした広き心を持ちたいと思ったのだが…。

前回に書いたどうしようもなくデリカシーのない上司、
脳梗塞で倒れた。
かなりのダメージが脳にあるようで、
病状的に、復帰はまず無理、ということらしい。

さらに申し上げるなら。
出金伝票の不正処理で背任横領が発覚。
数年にわたって約100万、というところか。

オイラはこのクソ上司がいる限り、とてもやってはいけんだろうなぁ、
という予感があって、今年の3月がやめ時かな、と感じていた。

しかるに、だ。

何というご都合主義!と嗤わば嗤え。
このクソがオイラの視界から消えることを嘉し、
もう少し仕事を続けようと思う。

多分、山口先生の、
「人の不幸は鴨の味」みたいな薄汚いことを言うな、
というのは、まっとうな人間に対してなのであって、
そもそもが「薄汚い人間」に対してまで、
このようなことをいわれなかったであろう、と睨んでいる。

「因果応報」という四文字熟語。
あるいは「自業自得」。

手垢で汚れちゃいるが、
「かもしれんなぁ…」と納得できるぞ。

確かに、奥さんや子供にはなんの恨み辛みもないが、
仕方がない。

あんたがたのことまで考える余裕なんてないよ。
しっかり気張れや、とエールを送るくらいだな。