空白の後

0f1f3c7a96bbd240_600_9999.jpg


そうか。
ちょっと見えた。

オレは目立てるほどの人間じゃなかった、ってことよ。

凡庸も凡庸、張三李四でありスズキ、サトウであり、犬の糞だったんだ。
ステージでバリバリにかっこよくなんて、ハナからできない相談だったのよ。

だってそうじゃん。
才能なし、センスなしで練習嫌いとくれば、うまくいかないやね。

そーか、そーか、そーか。
できるとこだけちょこっと参加。
それでいい。

396はオイラのバンドじゃない。
そしてまた、バンドを率いるほどの実力はないんだ。
そう思えば、なにごとにやあらむ。



どうにもこうにも心の毒素が抜けない。

あーでもない、あるいはこーか?
と展転反側するが、
抜けない毒はいつか知らないうちにすっかり潰瘍となってしまった。

瞑想でもいいし、あるいは遊びでもいい、究極、薬でもいい。
抗潰瘍性の独参湯があればこんなに鬱屈しなかったろう。

2年間。

2年間だな。
あれこれ悩んでたどり着いたら、
結局、なんおこたぁない毒を吐き捨てる
「チラシの裏」がなかっただけと朧気なイメージが立ち上がった。

たぶん「毒気のもって行きどころ」がなかっただけなんかな、と。

抗いがたい事実として、
加齢と老いは節々の痛みや筋力の低下で思い知らされる。

ただ、まぁ。
こんなに鬱屈していても、実につまらん。

鬱がこじれにこじれまくった10数年前は、
自殺するのも億劫だった。

今はなんか、リアリティとしてそこに「自死」を感じられる。

つまんない。
それはつまらん。

戦う初老がおめおめと白旗は上げられないはずだ。

で。

戦うために兵站を整えねば。
陣形を確立せねば。
そしてなにより。
戦士としての志気、志操を再建し、亭々峨々と打ち立てねば。

まず屈託という酸っぱい毒素をチラシの裏に吐き捨てる。