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鼠の目#398(ほぼ全文はリンクで)

鼠の目・これまでの梗概

<主な登場人物>

オレ=初老のフリーランス便利屋、通称、鼠。説教多し
オカマのマリー=オカマバーの女将、陸上自衛隊OB
ケンスケ=オレの助っ人、仏外人部隊脱走兵
山下=定年前の所轄の刑事
和田由美子=事務所の雑用を請け負ってくれている素敵な女性
和田洋子=和田さんの一人娘
川崎真知子=オレの依頼人。川崎徳一の孫
川崎真理子=真知子の妹
徳永高男=波動研究会の会長、川崎徳一の嫡外子
文龍名=カルト教団・統合真理教会のボス、波動の最高幹部も兼ねる
後藤=徳永の部下、事務方、対外折衝部門の長
宮崎一平=和田洋子のサークル仲間。波動研究会の末端メンバー
長田=波動のメンバー、上島上等兵の息子、徳永の非公然活動を担う
滝川順平=靴屋の隠居、川崎徳一の戦友
川崎徳一=本名・李光徳、川崎姉妹の祖父
川崎良子=川崎徳一の夫人。川崎聖一の母。古朝鮮の祭祀一族の末裔
川崎聖一=川崎徳一の息子であり、川崎姉妹の父。徳一の死後、失踪
川崎篤子=川崎聖一の妻。川崎姉妹の母。廃宮家の末裔
上島上等兵=滝川、川崎の終戦時の上官。長田の父親

ロシア革命


さて、これから先が想像の上に想像を載せた話だ。

今日の朝刊の記事にもあるとおり、波動は一定の力を得た。

しかし、世間で言われる波動はインチキ疑似科学であり、呪術であり、カルトでしかない。

まっとうな精神世界のものとは認知されないのだ。

川崎一派は焦った。

時間と心中してしまった。

東アジア祭祀の統合のために、地道な組織的活動を放棄し、組織戦略として一気呵成の道を選んだ。

つまり、キャンプを作り、武装蜂起をチョイスした。

銃口による撹乱。

左翼的発言をすれば前衛党を維持するのではなく、赤色テロルの道をチョイスした。

革マル派と赤軍派、あるいは創価学会とオウム真理教の喩えがわかりやすいかもしれない。

その決定が誰によるものか、そいつはわからない。

しかし、重要なのは、川崎姉妹がその蜂起に保険をかけようとしたことだ。

その保険とはアンタのことだよ、とケンスケがいった。

「オレ?オレが保険ってなんのことだ」

「わかっているんだよ、彼女たちは。いかに無謀なことをしようとしているか、が」

ケンスケはソファに座りなおし、続けた。

そもそも、この平和ボケ日本で、ライフルを乱射してなんになる。

これだからキチガイに刃物なんだ、と非難轟々になるのが関の山だ。

だったらやらなきゃいいじゃないか、とか聞いたふうなことをいうんじゃねぇぞ。

波動に計算できる人間がいても、大勢はリアリティをもって計算できない連中ばかりなのさ。

長田がいい例だ。

ああいった粗暴そのものが、のうのうと組織の一角を担いうる、そのこと自体をもってして考えてみればいい。

その体質がすべてに反映されているんだ。

もっともリアリストたるべき文龍名ですら、夜郎自大な跳ね上がり志向が蔓延しているんだ。



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