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鼠の目#443(ほぼ全文はリンクで)

鼠の目・これまでの梗概

内戦

一発目の銃声で山下の前を歩いていた若い刑事が倒れた。

膝を折るとそのまま前のめりに倒れていった。

山下は最初、なにが起こったのか理解できなかった。

しかし、間をおかず次の発射音が聞こえたとき、状況が理解できた。

(銃口に囲まれている!)

あちこちから怒声が沸きあがった。

伏せろ!

陰に隠れろ!

てんでに山下らは遮蔽物を探して散った。

発射音は続いている。

また一人に命中したようだった。

もんどりうって転倒したが、腕をだらりと下げたまま、その警察官は立ち上がった。

腕をやられたのか。

発砲しろっ!

指揮官の大声が聞こえた。

味方に誤射するなっ!の大声も続いた。

指揮官も遮蔽物を探そうと焦っている。

山下も適当な物陰を探した。

おのずとキャンプ中央の建物が遮蔽の核になる。

川崎姉妹が起居していた構造物だ。

杉板で拵えられた程度だから、完全な防御とはなりえない。

しかし物陰に潜むという行為は、危険が差し迫った場合の人間の本能だ。

キャンプを囲む雑木林に入ったものもいた。

山下も同じく、雑木林に飛び込んだ。

冷静な判断でそうしたわけではない。

ただ山下の直感がキャンプ中央の建物は危険だ、と命じたのだ。

雑木林の中に、波動の兵士がいるかもしれない。

無論、中央広場をはさんだ対面にもいるだろう。下手に動けば格好の目標になる。

しかし、視線を遮る立ち木の方が、どこからも視認できる中央建物より安全かもしれない。



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